ヨイコノミライ

G戦場ヘヴンズドアぼくらのなど、私にとってIKKIコミックには忘れられないくらい大当たりな漫画が多い。なので、初めて内容も全く知らないのにメーカー買いならぬ出版社買いしたのがこの漫画だったんですが。
いやはや…重い。重すぎるよ。
病み上がりに読むにはかなりドぎつい漫画でした。


オタクを主題にした漫画には「げんしけん」なんかがありますが、げんしけんはどちらかというとオタクを描いたというよりは「オタクの恋愛」を描いた作品でした。一方この作品は、オタクの本質的な負の部分をこれでもか!!と前面に押し出した、いろんな意味で痛い作品です。


夢を語るだけで、自分には何かができると信じきっている6人の高校生が織り成す群像劇。ぬるま湯な環境から飛び出そうと決めた時、彼等は残酷な現実を知る。その現実を直視した時に、それでも這い上がろうとする者・逃げてしまった者・そして、夢に居続けることを選んだ者。
それぞれの生き方がきっとあなたの胸を打つはず。



ページ数の関係上、在り方・生き方を描ききれなかったキャラが数名いるのが残念でしたけど、それを除けば本当に面白い漫画でした。感情を彫刻刀で荒削りにかき出されるように、読んでて直接心に訴えてくる漫画が多いですね。IKKIには。


我こそは生粋のオタク也って人は是非読んでみてください。