とらドラ5!

いままで本人達も気づかないくらいに少しでずつ積み重なってきた感情が、いよいよ行動になって現れてきた…起承転結の転に入ったという印象なシリーズ6作目。学園祭といったありきたりなお題でここまで笑いを誘えるのはさすがゆゆぽ*1ですわ。


今回は脇キャラも目立ってきて、特に独身(30)や馬鹿キャラ春田なんかはいい味出してました。学園祭本番での独身(30)の渾身の演技は見ものですw口絵もついた脇キャラの中で一番好みだったのが香椎(ほどきたい!90点…って感じでw)。


そして何より今作で一番ビックリしたのが亜美の成長っぷり。
初登場時は本当に性悪なだけのキャラだったのが、巻を重ねるごとにどんどん魅力的になっているのは感じてはいました。それでもメインの3人の中では一番嫌いだったんですよ。それが今作では、あの別荘での竜児との会話が効いたのか、自分を変えようと頑張っていて、何というか…すごくいい女になったなぁという印象でした。出番自体はそれほど多くはないんですが、美味しいところをかっさらっていきましたね。女王様姿はGJでしたw


マイベストヒロインの実乃梨は相変わらずの馬鹿っぷり。鼻血のシーンは萌えて笑い転げましたが、丹下コスの挿絵をみた時はヤス氏にちょっと殺意を覚えましたよ。これはみのりん好きな私への挑戦状ですか?…とw
物語本筋はみのりんルートに流れている気がするので満足なんですが、ゆゆぽのことだからあっさりと結ばれることはないんだろうなぁ…とガクブルな心情です。

*1:作者である竹宮ゆゆこ氏の愛称